小笠原のツアーでおすすめとか聞くと、まずこの板長さんの戦跡ツアーが挙がってくる。
板長さんは小笠原が返還されてからずっと小笠原にいる方で、小笠原の戦跡の開拓人だ。
実際に戦争に参加された軍人の方や遺族の方からお話を聞いて、ガイドとして後世に伝えいくという活動をされている。板長さんのお兄さんも戦争でボルネオで亡くなったとこのツアーで聞いた。
ツアーの内容は言うまでもなく、なんでもっと早くにこのツアーに参加しなかったんだろうって思うくらいだ。
それくらい板長さんの話には重みがあるし、戦争についていろいろ考えさせられる。
板長さんのツアーは母島滞在時に、電話で予約をした。
板長さんと思われる方が電話に出て、日付と人数とホテル名言ったら、待ち合わせの時間だけ言われて、ほんとに予約されてるのかなってちょっと心配になった。
しかも1日ツアーなのか半日ツアーなのかもわからなかったが、最初なので多分半日ツアーだろうと察した。
当日ハイエースみたいな車で来るのかと思ったら、cubeで来たので「あぁ今日は自分だけしかお客さんがいないのかな」なんて思ったら、途中で二人乗せ、更にもう一人ピックアップしに行くらしい。
最後の一人をピックアップしに行く途中で、板長さんは思い出したように「こいつに朝飯食わせなきゃな」なんて言ってUターンしてガソリンスタンドに向かってった。
「もうひとりの方の時間大丈夫なんですか?」って聞いたら、「大丈夫、大丈夫、俺に文句言うやつなんかいねーよ!ハハハッ」って笑ってて、マイペースな方だなって思った。(その後ピックアップ途中でまだですか?って電話きていた笑)
みんなピックアップし、ぎゅうぎゅうになったcube
昔はでかいバンでツアーやっていたらしいんだけど、高齢になって一度引退したらしい。
その時に周りからの熱烈な思いで復活して、今の車のサイズになったみたい。
ツアーは夜明山からスタート
意外だったのが、板長さんが長靴もライトもペットボトルのお茶まで用意してくれてたところだ。
しかもお茶は首から下げるポーチまで貸してくれた。
板長さんは自分たちが参加した時は81歳くらいと聞いていたのだが、80過ぎとは思えないくらいの山道の歩き方だった
めっちゃスタスタ歩いていくので、こっちがちょっとハアハアしちゃうくらいだ。
「山歩きには慣れてるけど、都会のアスファルトはだめだ」って言ってた。
ツアー終わって、最後に色々おみやげを貰った。
額に入っているオガサワラオオコウモリの写真とおが丸の時刻表
おが丸の時刻表は最初なんだコレ?って思ったのだが「中開いてみ」って言うので中見たら、板長さん直筆の言葉が書かれた紙が入っていた。
達筆
しかも一人ひとり言葉が違っていた。
あとは無言で渡された折り紙の束
追悼の折り鶴なのかななんて思ったんだけど、手裏剣とか入ってるし、鶴として完成してるものが無いしなんなんだろ、って思って夜に雨の日食堂行って店主の息子さんに聞いてみたら「たぶんそんな感じだと思うよ笑」って言われて、周りもよくわかってなさそうで面白かった。
そんな感じで板長さんの戦跡ツアー
自分も小笠原でおすすめ聞かれたらこのツアーをおすすめしたい
ってかこの旅で知り合った何人かの人にもすでにおすすめした。
81歳と高齢だけど、まだまだ元気で続けていって欲しいなって思った。
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