フィリピンのセブでPADIダイビングインストラクターになるIDC編

2018年の冬、とある高校の修学旅行がグアムであり、その一環でダイビングライセンスを取得するというイベントがあった。

かなりの学生数がいたので、グアム中のイントラが集まって、対応することになった。

いつもお世話になってるパンパシフィックダイバーズも参加することになった、っていうのを2018年の夏、ちょうどダイブマスターを合格して次の日のファンダイビングのボートの上で聞き、その場で手伝いに行ってもいいですか？って聞いてOKとなった。

そんなわけで、冬のグアムでの修学旅行のヘルプをやった。
この時にぎっくり腰になったりと、色々あったのだが長くなるので別の機会があれば話したいと思う。

この大勢での講習はとても勉強になった。
グアム中のイントラが集まってるわけだから、生徒だけじゃなく自分にとってもいいお手本がその場でみられるわけだ。

ただ、やっぱりダイブマスターなので、実際に教えることはできないし、ライセンスも発行することができない。

ダイブマスターを取ったときは、本業でもないしもういいだろうって思っていた。
ダイブマスター取るのもけっこう大変だったし。

だけど、大勢の講習を見て、自分もインストラクターとして参加したいなって思うようになった。

そして、翌年2019年の7月、グアムのパンパシフィックダイバーズに遊びに行った時に、なおこさんに「今年も修学旅行やるよ、次はイントラとして待ってるよ」みたいなことを言われ、IDCを受けることを決意した。

ちなみにYURIはダイブマスターまででいいやとなったのでIDCは自分だけ受けることにした。

IDC

IDCとはInstructor development course（インストラクター開発コース）のことで、インストラクターになるためのカリキュラムみたいなものだ。

IDCで、コースディレクター（インストラクターを育てる人）から君試験受けていいよみたいにGoサインが出て、試験で合格したらインストラクターになれるしくみだ。

IDCはいつでもどこでも開催してるわけではない。
事前にここでいついつに開催しますってアナウンスがでている。

最初はグアムのIDCに申し込もうかなって思っていたのだが、日本人向けではなく、通訳もつけないといけないので、他を探すことにした。

SHIROには日本に住んでいながら日本で受けるっていう選択肢はなかった。

多分活動もグアムとか限定的だろうし、なによりこの時は日本で潜るなんて思ってもいなかった（コロナ前だし）

なのでネットで検索して、ハワイとフィリピンのセブが候補に上がった。
最終的には値段とフィリピンに一度は行ってみたいという理由でセブになった。

2019年の7月に申し込んで、8月中にeラーニングを終えて、11月にセブに向かった。

行く前はどんなことやるのか、本当に自分で受かるのか緊張と不安でいっぱいだったが、現地についてコースディレクターの岡さんの話を聞いてるうちに、なんかやれそう！って思うようになっていった。

ショップ前のビーチからの夕日

岡さんは厳密にはそこのスタッフではなく、京都でマリンポケットというショップをやっているのだが、若い時はもともとセブでインストラクターをやっていてブルーコーラルの社長とのつながりの関係で、年2回のセブのIDCを開催している方だった。

19年くらいセブでIDCを開催してるらしく、セブのショップのインストラクターもほぼ岡さんの生徒さんだった。

19年もやってるのに、偉そうな雰囲気は一切なく丁寧で、なによりダイビングに対して熱い。

インストラクターはこうあってほしいとか、言い方を間違えると説教っぽくなる話でも、すーっと耳に入ってくる。
しょうもない誰も拾わないような冗談を毎回いれつつ、聞きやすい雰囲気を作っているせいなのか。
この人は本当にダイビング、講習が好きなんだなーってのが伝わってくる。

ダイブマスターの時はインストラクターのヘルプってところがメインだったけど、イントラとなると実際に教え方っていう事にフォーカスされてくる。

なので、限定水域や海洋のスキルなんかはスマートにできて当たり前で、どう見せたら相手に伝わりやすいかなどを考えさせられるのだが、その辺の指導も的確で、なるほどなーって勉強になる。

もちろん最終目標はIDCの後の試験に合格することなのだが、試験に合格するためだけの内容ではなくて、今後インストラクターとして活動していく姿勢とかそういうのも示してくれたりして、いい先生に当たったなーって思った。

とまあべた褒めなのだが、自分のダイビング価値観に大きな良い影響を与えてくれた人だ。

動画に出てくる日本食屋の恒は、ブルーコーラルがあるホテルの目の前にあり、IDC中はいつもランチに行っていた。なんなら夜もほぼ毎日行っていた。

コロナ禍でどうしてるだろうか。
閉店しちゃってたらちょっと寂しい。