IEとはInstructor Examination、つまりインストラクター試験のことだ。
試験の日程は2日間、学科、プレゼンテーション、限定水域の実習、オープンウォーターでの実習が2日間に分けてある。
試験の前日は緊張でなかなか寝付けず、胃もムカムカするしで、ストレスが半端なかった。
なんせ、フィリピンでIEだ。
現地スタッフでもないので、試験ダメだったからまたすぐ受けようってことはできない。
なんとしても受からなければならないってプレッシャーが重くのしかかる。
しかも学科や海洋実習とかスケジュールは当日発表になる。
実習の課題も当日発表だ。
ダイビングのライセンスには管轄地域というのがあって、セブの場合、アジアパシフィックというエリアになる。日本はPADI Japanだ。
アジアパシフィックはオーストラリアも含まれているので、エグザミナー(試験官)はオーストラリア人と韓国人だった。
1日目
初日はまずはじめに各グループ分かれてオリエンがある。
参加者は全部で50人くらいだろうか、8〜9割方が韓国人だった。
現地のフィリピン人が3, 4人くらい、日本人は自分も含め4人だ。
昔は日本人の割合がこの韓国人くらいいたんだけどねって言っていた。
韓国人は韓国語で受講できるみたいだ。それ以外の言語は英語なので、コースディレクターの岡さんが通訳してくれた。
これは圧倒的に心強い。さすがにこっちが間違ったことを話して、正しい答えで通訳してくれるなんてのはありえないが、まったく知らない第3者より安心感が違う。
初日のスケジュールは、午前学科、午後プレゼンテーションだった。
午前の学科試験で、PADI(ダイビング指導団体)の規準テストというのがあるのだが、これはインストラクターマニュアルを手元に用意しそれを見ながら答えられる。
とはいえ時間との勝負なので、急いで特定のページを見つけなければならないのだが、インストラクターマニュアルは紙でも、パソコンに入れたPDFや、iPadでもOKなのだ。
だからパソコンを使いこなしてれば圧倒的に有利で、自分にとってはチャンステストだった。
午前のテストを終え、午後のプレゼンテーションに備えて、レストランでみんなで資料作り
風景とのミスマッチ感がすごい
2日目
2日目は先にオープンウォーターの試験があり、その後限定水域(プール)の試験があった。
自分たちのグループはIDCでも一緒だった3人だったので、誰かがインストラクター役をやってる時に、他の二人が生徒役になる。
そしてエグザミナーから生徒役にトラブルの指示が出され、インストラクター役の人は、それを的確に指摘して、スキルの達成条件を満たすというのがデモンストレーションのテスト内容だ。
オープンウォーターのデモンストレーション試験は、トラブルを見逃すと一発アウト、そして達成条件を満たさないと一発アウトと、結構シビアな試験になっている。
間違った状態で生徒にOKなんて出したら一発アウトだ。
プールのデモンストレーション試験は確か1回だけなら再試ができる。
IDCで散々対策はしたし、頭にも叩き込まれてるので、ちゃんと落ち着いてやれば特段難しいものではないのだが、やっぱり試験の緊張感というのがある。
SHIROはオープンウォーターでもプールでも、あっやばって部分があって、結果出るまでドキドキだった。
表彰式
2日目のプール試験がみんな終わると、そのまま表彰式になる。
落ちた人も、受かった人も同じように表彰されるから、どれくらい合格したかはわからないのだが、ざっくり8割くらい受かってるかなって気がした。
試験は1発アウトのもあるし、その日のうちに再試験ができるのもある。
で、2日間で落ちたテストは、後日そのテストだけ受ければいい。
昔は1つでも落ちたら全部やり直しだったらしいから、ちょっとは優しくなったみたいだ。
最後、動画でもあるようにコースディレクターの岡さんが疲れ切って寝ちゃっていた。
自分たちより、IDCを教えた岡さんが一番のプレッシャーだったであろう。
同じIDCを受けたみんなが合格してほんとよかった。
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